雇用保険の基本手当を受けられない求職者でも、無料の職業訓練を受けながら生活費の給付を受けられる場合があります。求職者支援制度の職業訓練受講給付金です。
中心となる職業訓練受講手当は月10万円ですが、収入・資産・出席率など8つの要件を支給単位期間ごとに満たす必要があります。
受け取れる給付
- 職業訓練受講手当:月10万円
- 通所手当:訓練施設へ通う交通費。月上限4万2,500円
- 寄宿手当:必要と認められた場合に月1万700円
訓練の受講料は原則無料ですが、テキスト代などは自己負担になることがあります。
8つの支給要件
- 本人収入が月8万円以下
- 世帯全体の収入が月30万円以下
- 世帯全体の金融資産が300万円以下
- 現在住んでいる場所以外に土地・建物を所有していない
- 原則すべての訓練日に出席する。やむを得ない欠席でも8割以上の出席が必要
- 同じ世帯に同給付金を受けて訓練中の人がいない
- 過去3年以内に不正行為で特定の給付金を受けていない
- 過去6年以内に職業訓練受講給付金を受けていない
ここでいう世帯には、同居または生計を一つにする別居の配偶者、子、父母が含まれます。仕送りや年金なども収入に含まれる場合があるため、給与だけで判断しないでください。
収入要件を少し超える場合
本人収入が月12万円以下、世帯収入が月34万円以下で、ほかの要件を満たす場合は、通所手当だけを受けられる可能性があります。月10万円の手当は対象外でも、相談をやめる必要はありません。
申請の流れ
- 住所を管轄するハローワークで求職申込みと職業相談をする
- 希望する訓練へ申し込み、給付金の事前審査を受ける
- 面接や筆記試験などを受ける
- 合格後、ハローワークの受講あっせんを受ける
- 訓練中は原則毎月1回ハローワークへ行き、職業相談と給付申請をする
対象外・支給停止に注意
欠席が続く、指定日にハローワークへ行かない、収入や資産の要件を超える、申告内容が事実と異なるといった場合は、支給されないことがあります。訓練開始後も毎月確認がある制度です。
最初の相談先
訓練校へ直接申し込む前に、住所を管轄するハローワークへ相談してください。希望職種、受講開始時期、収入状況を伝えると、対象コースと給付の可能性を確認しやすくなります。
公式情報
確認日:2026年8月1日。個別の収入算定や出席要件はハローワークで確認してください。
教育訓練・再就職・受給中の病気など、学び直しや受給中に確認する制度の全体像は、「【2026年版】退職・休業時に確認する雇用保険制度」で時系列に整理しています。


