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ガソリンはなぜ170円?暫定税率の廃止と補助金を中高生にもわかるように解説

この記事の情報基準日:2026年10月8日(補助額は10月1〜7日分)

3行でわかる結論

  • ガソリンに上乗せされていた「暫定税率」(1リットル25.1円)は2025年12月31日に廃止、軽油の上乗せ(17.1円)も2026年4月1日に廃止されました。
  • ところが2026年3月、中東情勢の悪化で原油が高くなり、政府は全国平均を170円程度に抑える補助金を始めました。
  • 2026年10月初めの補助は1リットル50.7円。終わる時期は決まっていません。

「暫定税率」ってなに?

ガソリンの値段には、いくつもの税金が入っています。そのひとつが「ガソリン税」です。

ガソリン税には、本来の税率に加えて1リットル25.1円の上乗せがありました。もともとは1974年に、道路をつくるお金を集めるため「しばらくの間だけ」として始まったものです。これが「暫定税率」です。

ところが「しばらく」のはずが半世紀以上続き、道路以外にも使えるお金に変わっていました。文化祭のために集めたクラスのお金が、卒業までずっと集められ続けるようなものです。

廃止はどう進んだの?

2025年11月に与野党6党が合意し、11月28日に廃止の法律が全会一致で成立しました。急に値段が下がって混乱しないよう、先に補助金を少しずつ増やして、12月31日に税金そのものをなくす順番で進めました。

燃料なくなった上乗せ廃止日
ガソリン1リットル25.1円2025年12月31日
軽油(トラック・バスなど)1リットル17.1円(軽油引取税は32.1円→15円)2026年4月1日

軽油の税金は都道府県の税(地方税)なので、別に地方税法の改正が必要でした。こちらは2026年3月31日に成立し、予定どおり4月1日に廃止されています。

廃止直後の2026年2月、レギュラーガソリンの全国平均は1リットル155円台まで下がっていました。

じゃあ、なぜ今は170円なの?

2026年3月、中東(イラン周辺)の情勢が悪化し、原油の値段が急に上がりました。日本は石油のほとんどを輸入しているので、すぐにガソリン代に響きます。3月16日には全国平均が約190円になりました。

そこで政府は3月19日から、全国平均が170円程度を超えないよう、超えた分を補助する仕組みを始めました。軽油・重油・灯油にも、ガソリンと同じ額の補助が出ています。

つまり「税金が下がった分を、原油の値上がりが帳消しにした」「さらに上がりそうな分を、国の補助で止めている」という状態です。

補助金はどうやって届くの?

補助金は、わたしたちに直接振り込まれるわけではありません。政府は石油を卸す会社(元売り)にお金を出し、その分だけ卸値を下げてもらいます。それがガソリンスタンドの値段に反映される仕組みです。

だから申請はいりません。ただし、170円は「全国平均」の目安です。地域やお店によって値段は違い、高い県と安い県では1リットル10円以上の差があります。

補助はどのくらい入っているの?

補助の額は、原油の値段に合わせて毎週変わります。

  • 2026年4月上旬:1リットル49.8円(その時点の最大)
  • 2026年7月:2〜7円台(原油が少し落ち着いた)
  • 2026年10月1〜7日:1リットル50.7円(再び高い水準)

9月28日時点の全国平均は170.2円でした。補助が約50円なので、補助がなければ単純計算で220円前後になっていたことになります。

車で月50リットル給油する家庭なら、補助のおかげで月に約2,500円安くなっている計算です。寒い地域では、冬の灯油代にも効いてきます。

この補助はいつまで続くの?

結論から言うと、終わる日は決まっていません。

補助のお金(基金)は最初に約1兆1,600億円用意されましたが、7月末には約2,100億円まで減りました。そこで政府は9月1日、予備費から約6,100億円を追加しています。

政府内では目安を175円に引き上げて補助を減らす案も出ましたが、高市首相は8月25日、当面は170円程度を維持すると表明しました。中東情勢を見ながら、目安や終了時期を柔軟に検討するとしています。

補助は「一時的に値段を抑える」もので、原油が高いまま補助が終われば、値段は上がります。終了が決まるときは、急に上がらないように段階的に減らすのがこれまでのやり方です。

まとめ

ガソリンの税金は、暫定税率の廃止で確かに下がりました。それでも今170円なのは、原油高を国の補助で抑えているからです。「税金(ずっと続くルール)」と「補助金(期間限定の支援)」を分けて考えると、ニュースがぐっと読みやすくなります。

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参考資料

更新履歴:2026年10月8日 公開

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