情報確認日:2026年10月15日
接骨院・整骨院では、外傷性の打撲・捻挫・肉離れ、骨折・脱臼など、健康保険の対象となるけがに限って保険を使えます。骨折・脱臼は応急手当を除き、事前に医師の同意が必要です。単なる肩こりや筋肉疲労、病院で同じけがを治療中の場合は対象外です。受付では、けがの原因と受診状況を正確に伝えてください。
「保険取扱い」の看板だけで、どの施術にも使えるわけではない
厚生労働省の案内は、柔道整復師による骨折、脱臼、打撲、捻挫(いわゆる肉離れを含む)の施術を、保険の対象として説明しています。日常生活やスポーツでけがをしたときも、何が起きて負傷したのかを確認します。
例えば「昨日、階段を踏み外して右足首をひねった」という出来事と、「最近ずっと肩が重い」という訴えは、同じ保険扱いとは限りません。本人が「捻挫だろう」と病名を作るのではなく、いつ・どこで・何をして・どの部分を傷めたのかを伝え、保険対象かを確かめます。
| 状況 | 健康保険の扱いの目安 |
|---|---|
| 外傷性の打撲・捻挫・肉離れ等 | 対象となり得る。負傷原因などを確認する |
| 骨折・脱臼 | 応急手当を除き、医師の同意が必要 |
| 疲労、慢性的な肩こり、慰安目的 | 対象外。自費で受ける場合は事前に料金を確認 |
| 仕事中・通勤中のけが | 通常の健康保険ではなく、労災に当たるかを確認 |
| 病院で同じ負傷を治療中 | 柔道整復の施術を受けても保険の対象外 |
協会けんぽの案内は、病気からくる慢性的な痛みや、スポーツ・作業による筋肉疲労なども対象外として挙げています。腰痛という言葉だけで一律に決まらず、けがなのか、病気や疲労による症状なのかが重要です。
病院との併用や、骨折・脱臼の同意を先に相談する
病院・診療所で同じ負傷等を治療している間は、接骨院・整骨院の施術について健康保険の対象にはなりません。受診日が別なら必ず併用できる、と考えないでください。病院名、治療している部位、処方や通院の状況を施術所へ伝えます。
骨折や脱臼の施術には、応急手当を除き、あらかじめ医師の同意が必要です。本人や家族が「整骨院に行ってよい」と承諾することと、医師の同意は異なります。診断や同意の確認方法は、医療機関・施術所と相談してください。
けがが疑われる場合に、保険の区分を調べるため受診を遅らせないことも大切です。強い痛み、変形、感覚の異常などがあるときは医療機関で診断を受け、緊急性がある場合は救急対応を優先します。長く施術を受けても改善しないときも、別の病気が関係していないか医師の診断を受けてください。
窓口の自己負担だけで済むのは「受領委任」の仕組み
療養費は、本来、患者がいったん全額を払い、保険者へ請求する償還払いが原則です。柔道整復では、患者が請求・受領を施術者に委ね、施術者が保険負担分を請求する「受領委任」が認められています。
この方法を使う施術所では、患者は原則として所定の自己負担分を払います。保険者とは、協会けんぽ、健康保険組合、市区町村の国保など、自分の医療保険を運営する機関です。施術所に保険扱いと言われても、最終的な支給は保険者の審査によります。
受診時には、マイナ保険証や資格確認書等で資格を確認し、保険で扱う施術と自費の施術・物品が含まれるかを尋ねてください。窓口で払う額は、保険で認められる範囲、年齢等による負担割合、自費分で変わります。
署名する前に、負傷原因・日数・金額を読む
療養費支給申請書への署名は、単なる来院の受付ではなく、施術者が本人に代わって保険請求するための手続きです。次を確認してから、自分で署名します。
- 自分が伝えた負傷原因と、記載された原因が一致しているか。
- 負傷名・部位、施術を受けた日数に間違いがないか。
- 記載された金額に説明のない費用がないか。
- 別の病院で治療していることなど、伝えた事情が確認されているか。
内容が空欄のままなら、記入と説明を求め、内容を読まずに署名しないでください。「保険を使うため別のけがの原因にしておく」といった説明を受けた場合も、事実と違う申請には同意せず、加入先の保険者へ相談します。
本人が署名しにくい事情があるときは、その理由を伝え、代筆等の取扱いを施術所・保険者に確認してください。家族だから当然に本人に代わって内容を決めてよい、という手続きではありません。
領収書を残し、保険者からの照会に自分の記録で答える
領収書を受け取ったら、日付と自己負担額を確認し、受けた施術・部位・負傷原因も簡単に記録します。自費分がある場合は内訳を分けてもらうと、後の照合ができます。
保険者から、負傷原因、施術日、施術内容などの照会が届くことがあります。これは支給審査のための確認です。領収書と記録をもとに、実際に受けた内容を回答してください。覚えていない点を推測して埋めず、分かることと確認が必要なことを分けます。
後日届く医療費のお知らせに、行っていない日や違う金額があれば、領収書を手元に置いて施術所や保険者へ確認します。保険対象外と分かったときは、どの施術・期間が対象外なのか、追加の本人負担があるかを説明してもらってください。
参照資料
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執筆・検証:カネさん(政経プラスチャンネル運営)+ ChatGPT

