最終確認:2026年8月2日
令和8年熊本地震の募金・寄附について、熊本県・市町村の復旧・復興に使われる「寄附金」、被災者へ配分される「義援金」、現地で活動する団体が使う「支援金」を分けて整理しました。
口座番号・受付期間・領収書の条件は変わることがあります。実際に寄付する直前に、必ずリンク先の公式ページで、受付中の表示、災害名、口座名義、期限を確認してください。
地震の直後は、SNSに募金先が次々と流れてきます。しかし、同じ「募金」でも、被災自治体の復旧に使われるお金、被災者へ配分される義援金、現地で動く支援団体の活動費では、届け先が異なります。
「被災地の復旧を支えたい」「被災者に義援金を届けたい」「現場の活動を応援したい」のどれに近いかを決めてから、受付先を選ぶと分かりやすくなります。
先に結論|誰に届けたいかで選ぶ
| 寄付したい先 | 受付先の例 | 主な使いみち | 税・領収書 |
|---|---|---|---|
| 熊本県・市町村の復旧・復興 | 熊本県公式の寄附金受付、ふるさとチョイス災害支援 | 県・市町村の復旧、復興事業 | 個人は一定条件で税控除の対象。受付先ごとに確認 |
| 被災者への義援金 | 熊本県、日本赤十字社、LINEヤフー基金 | 配分委員会などを通じた被災者支援 | 振込票・利用明細票や受領証の扱いを公式ページで確認 |
| 被災地で活動する団体 | Yahoo!ネット募金の日本財団、中央共同募金会、認定NPOなど | NPO・ボランティア、医療、物資、避難所などの活動費 | 団体・プロジェクトごとに異なる |
| 少額・ポイントで寄付 | Yahoo!ネット募金、LINEヤフー基金 | 選んだ団体の活動または義援金 | PayPay・Vポイント・カードに対応。領収書の有無は個別確認 |
1.被災自治体へ直接寄付する|ふるさとチョイス災害支援
支援したい市町村が決まっている場合は、自治体への災害支援寄付が分かりやすい選択です。
ふるさとチョイス「令和8年熊本地震 災害支援・寄付」では、熊本県内の被災自治体と、事務を代行する「代理自治体」の受付先を一覧で確認できます。
- リンク先で「支援受付中のみ表示」を確認する
- 被災自治体が直接受け付ける寄付か、別の自治体が事務を代行する「代理寄付」かを確認する
- 控除、寄附金受領証明書、返礼品の扱いは、選んだプロジェクトの詳細ページで確認する
代理寄付は、被災していない自治体が寄付の受付や証明書発行を代行し、集まった寄付を被災自治体へ届ける仕組みです。被災自治体の事務負担を減らせる利点があります。
掲載プロジェクトは追加・終了するため、過去の記事やSNSに載った個別ページではなく、寄付する時点の一覧から選んでください。
2.熊本県への寄附金|県の復旧・復興を支える
熊本県「令和8年熊本地震に係る寄附金の受付について」では、2026年7月28日からの地震による被害の復興支援として、熊本県への寄附金を受け付けています。個人は、次の災害支援ページから申し込みます。
- クレジットカード決済による受付
- 災害支援のため返礼品はなし
- 一定の限度内で寄附すると、2,000円を超える部分が所得税・住民税の控除対象になる場合がある
控除の上限、ワンストップ特例や確定申告の要否は、所得・家族構成・寄附先などで変わります。自分の条件に当てはまるかは、ポータルサイトや税務署で確認してください。
熊本県への寄附金は、県の復旧・復興を支えるためのものです。被災者個人へ義援金として配分される寄付とは、使いみちが異なります。
法人・企業から寄附する場合
法人は個人向けポータルとは申込方法が異なります。熊本県公式ページでは、県内法人と県外法人で寄附額が10万円未満の場合は寄附申込書の提出、県外法人で10万円以上の場合は企業版ふるさと納税の案内を掲載しています。法人の寄附は、必ず公式ページの条件を確認してください。
3.熊本県の義援金|被災者への配分を重視する
熊本県「令和8年熊本地震に係る義援金の受付について」では、被災者を支援するための義援金を受け付けています。受付期間の予定は、2026年7月29日から10月30日までです。
熊本県の義援金受入口座
- 肥後銀行 県庁支店 普通預金 1700669
- 熊本銀行 本店営業部 普通預金 3248230
- ゆうちょ銀行 00930-7-335964
肥後銀行・熊本銀行の口座名義は「令和8年熊本地震義援金(熊本県) 熊本県知事 木村 敬」、ゆうちょ銀行の口座名義は「令和8年熊本地震義援金(熊本県)」です。振込の際は、入力前に必ず熊本県公式ページで名義人とフリガナを確認してください。
同一金融機関から窓口で振り込む場合は手数料が免除されますが、ATMは有料です。銀行振込の利用明細票は、税制上の措置を受ける際の受領書の代わりになると案内されています。県発行の義援金受領書を希望する場合は、公式ページの依頼書と返信用封筒による手続きが必要です。
義援金は、集まったお金が被災者へ配分されるまで時間がかかる場合があります。「すぐに現地の活動費に使ってほしい」という場合は、次の支援金の説明も確認してください。
4.日本赤十字社の現行受付|熊本県の義援金
日本赤十字社「令和8年熊本地震災害義援金(熊本県)」は、2026年7月31日から10月30日まで受け付けています。寄せられた義援金は、被災都道府県が設置する義援金配分委員会へ全額送られると案内されています。
日赤には、被災地全域を対象にした本社開設口座と、熊本県に地域を限定した熊本県支部開設口座があります。今回のように被災地が熊本県の1か所の場合は、どちらも熊本県の義援金配分委員会へ送られます。
- 受付口座の番号・名義は、日赤の現行ページで確認する
- 受付期間が限られるため、この義援金ではクレジットカード受付をしていない
- 振込票の半券や金融機関の利用明細票が、受領証の代わりに税制上の措置で使える場合がある
- 受領証を希望する場合、発行まで約3か月かかることがある
地域を限定して寄付したい場合は、日本赤十字社熊本県支部の受付案内も確認してください。
5.LINEヤフー基金|主に義援金として届ける予定
令和8年熊本地震 緊急支援募金(LINEヤフー基金)は、2026年7月29日に受付を開始しました。
- 受付期限:2026年10月31日18時まで
- PayPayは1円から、クレジットカードは100円から、Vポイントは1ポイントから
- 寄付者から管理費・運営費は受け取らないと明記
- 寄付は主に被災者への義援金として届ける予定
- 現地の状況により、復旧活動や生活再建の支援活動に使う場合あり
- このプロジェクトでは領収書の発行なし
当初の500万円を上限としたマッチング寄付は、上限に到達して終了しています。通常の寄付受付は継続中です。最新の受付状況と使いみちは、寄付前にプロジェクトページで確認してください。
6.Yahoo!ネット募金|使いみちを選んで寄付する
Yahoo!ネット募金「令和8年熊本地震 緊急支援募金」には、LINEヤフー基金のほか、日本財団、中央共同募金会、認定NPO法人など、複数の受付先が掲載されています。
Yahoo!ネット募金は、寄付を受ける団体そのものではなく、寄付者と各支援団体をつなぐプラットフォームです。同じ特集ページに掲載されていても、使いみち、管理費、余剰金の取扱い、領収書の有無、受付期限はプロジェクトごとに異なります。
幅広いNPO・ボランティア活動を支援したい
日本財団「災害復興支援特別基金」は、家屋保全、看護・福祉、障害者・高齢者・乳幼児・外国人などへの専門的な支援を行うNPO・ボランティア団体への助成に使うとしています。日本財団は間接経費を取らず、全額を災害支援に活用すると明記しています。
ただし、被害状況などにより全額を今回の地震で使い切れない場合は、今後の災害支援に活用する可能性があります。このYahoo!ネット募金のプロジェクトでは領収書は発行されません。
被災地で動くボランティア・NPOを支援したい
中央共同募金会「ボラサポ・令和8年熊本地震」は、被災者へ直接配る義援金ではなく、被災地で活動するボランティア・NPOを資金面で支える「支援金」です。
医療・物資など発災直後の活動を支援したい
認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンは、医療チームや物資支援、避難所でのニーズ調査などを実施しています。支援に伴う事務局運営費や、今後の災害支援への準備にも使うと明記しています。
このプロジェクトは、1回3,000円以上のクレジットカードによる寄付で、手続き時に希望した場合に領収書を発行しています。PayPayやVポイントによる寄付は領収書の対象外です。
Yahoo!ネット募金には、子ども、ペット、車の無償貸し出し、災害医療など、支援分野を絞ったプロジェクトもあります。団体名だけで決めず、「寄付金の使いみち」と「余剰金の取扱い」まで読んで選んでください。
「義援金」「支援金」「寄附金」は届け先が違う
| 種類 | 誰に届くか | 特徴 |
|---|---|---|
| 義援金 | 被災者 | 配分委員会を通じ、被害状況に応じて配分される。届くまで時間がかかる場合がある |
| 支援金 | NPO・ボランティアなど | 救助、医療、物資、避難所運営などの活動費に使われる |
| 自治体への寄附金 | 被災自治体 | 道路、施設、生活再建施策など自治体の復旧・復興事業に使われる。被災者への義援金とは別の扱い |
2016年(平成28年)の「熊本地震」口座情報に注意
日本赤十字社では、現在は2026年の「令和8年熊本地震災害義援金」を受け付けています。一方、検索結果に出てくる「平成28年熊本地震災害義援金」の受付は2021年3月31日に終了しています。
今回の地震の募金先として、2016年の口座情報を転載したページ、古いブログ、SNS投稿、出所の分からない画像やQRコードを使わないでください。2026年の受付ページに書かれた災害名、受付期間、口座名義が一致しているかを確認します。
募金詐欺を避けるための確認項目
- 自治体の公式サイト、または公式ページから案内された受付先か
- 運営団体の正式名称と法人格が書かれているか
- 寄付金の使いみち、管理費、余剰金の取扱いが書かれているか
- 個人名義の銀行口座ではないか
- SNSのDMや、出所不明のQRコードだけで振り込みを求めていないか
- 災害名と発生年が「令和8年・2026年」になっているか
- 寄付金控除を受けたい場合、領収書の発行条件を満たしているか
日本赤十字社は、ロゴや活動写真を使って同社を装った「熊本地震義援金募集メール」について、URLをクリックせず削除するよう注意喚起しています。メールやDMからではなく、公式サイトを自分で開いて受付ページを確認してください。
特に「熊本地震」という名称だけで検索すると、2016年の受付終了ページが混ざります。災害名、受付開始日、受付期限を寄付前に確認してください。熊本県も災害に便乗した悪質商法への注意を掲載しています。
まとめ
被災自治体・熊本県の復旧・復興を支えたいなら、熊本県公式の寄附金受付や、ふるさとチョイス災害支援。被災者への義援金を重視するなら、熊本県、日本赤十字社、LINEヤフー基金。医療・物資・ボランティアなど現地活動を支えたいなら、Yahoo!ネット募金の各プロジェクトが候補になります。
どこへ寄付する場合でも、SNS上の転載情報ではなく、寄付する直前に公式ページを開き、運営主体、使いみち、受付期限、領収書の条件を確認してください。


